新卒で外国人を採用する際の注意点!メリット・デメリットは?

日本で働く外国人労働者は年々増えています。日本で働きたいと思っている外国人と、あらゆる理由から外国人労働者を採用したいという企業の需要と供給が年々合致していっていると言えるでしょう。

日本での就職を希望する外国人の中には、海外で働いていて日本企業に転職を考える方、海外で大学を卒業して日本での就職を考える方、日本で留学していてそのまま日本での就職を希望する方などがいます。

本記事では、日本にもともと留学している外国人にスポットを当て、新卒で外国人を採用する際の注意点とメリット・デメリットについて解説していきます。

新卒外国人の就職事情とは?

厚生労働省で発表された、『外国人雇用状況』の届出状況まとめによると、2021年10月末日で日本で働く外国人労働者は170万人以上います。

日本に来ている留学生の約6割が日本での就職を希望し、それが叶うのが約3割となっています。ここからは、新卒外国人の就職事情を次の2点に絞って解説します。

  • 新卒外国人の就職率
  • 新卒外国人が日本で働きたい理由

新卒外国人の就職率

出入国在留管理庁で発表された、留学生の日本企業等への就職状況についてによると2018年に留学生が日本企業就職のために行った在留資格変更許可申請に対して許可とした数は25,942人でした。

前年の許可数と比べると3,523人、15.7%増加しています。学歴別に見ると専修学校卒が7,190人、大学卒が11,285人、大学院卒が5,931人となっています。

新卒外国人が日本で就職したい理由

学校卒業後も母国に帰らず、日本で就職したいという留学生は約6割もいます。その理由は何なのでしょうか。新卒の外国人が日本で就職したい理由として、主に次のような点が挙げられます。

  • 慣れた生活環境
  • 治安の良さ
  • 日本語を活かしたい

慣れた生活環境

留学生活は、大学であれば4年間です。4年もあれば日本の生活に慣れていると言えるでしょう。日本に興味を持ち、好きだからこそ留学に来る外国人が多いです。4年もいれば愛着も沸き、離れがたくなるでしょう。

治安の良さ

2021年に発表された世界平和度指数ランキングによると、日本は世界で12位、アジアで2位です。このことから、日本は世界で圧倒的に治安の良い国として認定されています。

日本より治安の悪い国からやってくる外国人留学生も多いです。治安の悪い国からやってきて、日本に住むと日本での生活に安心感が増すのは間違いありません。

日本語を活かしたい

外国人留学生の就職先職種で多いのは「翻訳・通訳」です。海外に羽ばたいている大手企業のほとんどは、この職種があるでしょう。

外国人の中には母国語に加えて、英語も話せる人が多いです。そして4年間勉強してきた日本語を活かすことができれば、バイリンガルとして重宝されます。

新卒留学生を採用するメリット

人手不足の解消やグローバル化を目指して、外国人労働者の採用を考える企業も多いでしょう。しかし、それ以外にもメリットは多いです。新卒留学生を採用するメリットとして、次のことが挙げられます。

  • 新しい風が吹く
  • 日本語での経験がある

新しい風が吹く

外国人留学生は母国を離れて日本で働くので、熱意と意欲を持っている人材が多いです。何事も一生懸命に行う外国人労働者の姿を見て、他の従業員にも良い刺激になるでしょう。

また、外国人労働者が加わることで社内がグローバル化し、マンネリもなくなるのではないでしょうか。

日本語での経験がある

新卒留学生は、すでに日本語での経験が豊富です。留学中に日本でのあらゆる経験をしてきたでしょうし、ある程度日本の生活にも慣れています。

日本語力は、普通に生活するには不便のないレベルです。日本語がある程度話せれば、仕事にも早く馴染むことができるのでメリットと言えます。

新卒外国人を採用するときの注意点

新卒外国人を採用するときは、日本人の採用と異なり次のことに注意しなくてはいけません。

  • ビザの変更
  • 語学力の確認
  • 専攻の確認

ビザの変更

外国人留学生のビザは「留学」に限った在留資格であるため、採用すると就労ビザに切り替える必要があります。入社日までに、手続きを完了させておきましょう。

ビザを変更しないままに外国人を働かせてしまうと、採用した側も「不法就労助長罪」という罪に問われてしまいます。

語学力の確認

外国人留学生は日本に日本語を学びに来ている人が多く、ある程度は日本語ができることが想像できます。しかし、外国人留学生の中でも日本語力は様々です。

また、日本語以外の語学もできる人材が多いので、採用する際はどの言語を話せるのかも踏まえて適性を見ましょう。

専攻の確認

専攻の確認は、就労ビザの申請に関わることなのでとても重要です。在留資格の変更の条件に大学・専門学校の専攻内容と、担当する業務が関連することが定められています。

全く関係のない専攻を卒業している留学生を採用しても、就労ビザが下りず働かせることができないので注意しましょう。

新卒外国人の応募を増やすには?

新卒外国人の応募を増やすには、募集が新卒外国人の目に留まることが大切です。新卒外国人の目に留めるには、次のようなことを実践するのがおすすめです。

  • 留学生の目に留まる媒体に募集をかける
  • 留学生枠を設ける
  • 海外の採用制度を参考にする

留学生の目に留まる媒体に募集をかける

新卒外国人の応募を増やすには、留学生の目に留まりやすい媒体に募集をかけるのが効果的です。外国人向けの、求人サイトやエージェントに求人募集を載せると良いでしょう。

大学や日本語学校と連携外国人向けの就職イベントやセミナーへの参加ビジネス向けのSNSに求人を載せて募集やスカウトをするのもおすすめです。

留学生枠を設ける

日本の採用システムは実は独特で、外国人は頭を抱えてしまいます。新卒一括採用システムは日本独自のものであり、就職活動に必ずスーツを着なくてはいけないのも日本ならではです。

また、日本人と同じ筆記試験を受けるのは外国人留学生にとってかなりのマイナスになってしまいます。日本人と同じ採用システムで留学生の採用を行っていると、有能な人材を見逃してしまう結果となるかもしれません。

外国人留学生専用の枠を設けて外国人の文化に沿った採用活動をすることで、新卒外国人の応募も増えるでしょう。

海外の採用制度を参考にする

留学生専門枠を設けるにあたって、海外の採用制度を参考にするのもひとつの手です。海外の採用制度には、次のようなものがあります。

  • インターンシップからの採用
  • 通年採用

日本では新卒で採用してから研修・教育をして一人前に育てていく流れが普通です。しかし、海外では社員を教育するというイメージはあまりなく、新入社員にも即戦力が求められます。

インターン生は社員同様に働きますが、給料はアルバイト並みです。そのため、必然的に忍耐力に勝ち、意欲に溢れた、即戦力のあるインターン生が本採用まで残ることになるのです。

インターンシップ制度からの採用」は、本採用前にインターン生と企業の相性も見れるので離職率も低くなるのが利点です。日本でも、ベンチャー企業を中心に「インターンシップ制度からの採用」を行う企業が増えています。

【まとめ】新卒外国人の就職事情を知って採用を検討しよう!

ここまで、新卒外国人の就職事情や注意点、メリット・デメリットについて解説してきました。新卒で日本にそのまま就職したいと考える外国人留学生は多くいます。

しかし、日本での就職を希望する外国人留学生の割合に比べて実際に日本で就職を叶える割合は少ないです。企業側は新卒の外国人留学生を採用するための知識やシステムを見直し、求人募集が外国人留学生の目に留まる工夫が必要です。

新卒外国人の就職事情を知り、有能な外国人を見逃すことなく、スムーズに採用するための流れを作りましょう。

厚生労働省・「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和3年10月末現在)

https://www.mhlw.go.jp/content/11655000/000887554.pdf

出入国在留管理庁・平成30年における留学生の日本企業等への就職状況について

https://www.moj.go.jp/isa/publications/press/nyuukokukanri07_00229.html

世界経済のネタ帳

https://ecodb.net/ranking/gpi.html

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