特定技能中国人が日本で働きたい理由とは?採用するメリットを解説

日本で働く中国人は、現在ベトナムについで2位の労働者数を誇っています。なかでも、優秀な技能実習生としても定評を得ているため、積極的に中国人を採用している企業も増えているのが現状です。

そこで今回は、特定技能中国人が日本で働きたい理由や、採用するメリット、採用方法についてご紹介します。これから、中国人の受け入れを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

特定技能中国人が日本で働きたい理由

ここでは、特定技能中国人の就職事情や日本で働きたい理由についてご紹介します。

中国の就職事情

中国経済では急速な発展を繰り返し、2010年には世界の国内総生産で日本を抜き2位となりました。これによって、国内における給与水準も上昇した一方で、都市部と農村部では格差が広がり、二元化社会となっているのが現状です。

高学歴の場合は国の機関やホワイトカラーといった仕事に就けますが、そうでない場合は低賃金で働いている方も少なくありません。このように、学歴で給与が決定されることから、同じ企業に勤めていても賃金に差が生じます。

また、企業側は就職者に即戦力としての能力を求めていることから、大学卒業の資格のみではいい仕事に就けないことも多くなってきました。現在は、大学卒業者でも求人倍率が1倍を大きく下回っています。

しかし、あくまでも中国国内では職がないだけであり、実際は大学卒業資格を取得している優秀な人材です。海外で働き口を見つけるため、最長5年で帰国しなければならない技能実習制度を活用し、時間を無駄にせず将来は自国で働けるように技能を高めに来ています。

このような背景から、高等教育を受けた大半は職がなく、国外へ進出する中国人も増加しているのが現状です。

中国人が日本で働きたい理由

中国人が日本で働きたい理由は、主に以下の3つです。

  • 賃金が高い
  • 清潔で治安がいい
  • 日本文化へのあこがれ

上記でもご紹介したように、中国国内では賃金格差が大きいことから、より高い賃金を求めて来日します。IT業界でスキルが高い人材や一部のエリート層では、日本の水準で雇えない可能性もありますが、中国国内の企業よりも日本企業の給与のほうが高い環境にあるのが特徴です。

また、居住場所に関しても非常に高い評価を得ています。街にはゴミが少なく清潔であるうえ、治安もよく子どもや女性が一人で外出できる環境であることから、住みやすい国と言われています。

さらに、パソコンやスマートフォンが普及したことによって、日本のアニメや漫画、食文化などが拡散されました。こういった日本文化へのあこがれから、日本企業で働きたいと考える中国人も多いでしょう。日本文化にあこがれて来日する方の多くは、語学を活かした仕事に就きたいと考えているため、通訳や外食産業などが注目されています。

特定技能中国人を採用するメリット

ここでは、特定技能中国人を採用する際の3つのメリットについてご紹介します。

意欲的で向上心がある

特定技能中国人を採用するメリットとして、意欲的で向上心のある点が挙げられます。

中国人が日本企業に就職を考える理由として、より高い給料を得て、日本文化やビジネスを学びたいなどといった、モチベーションの高い方が多いと言えます。このような人材は、意欲的であるうえ向上心もあるため、採用することによって大きな利益をもたらしてくれるでしょう。

中国進出時の足がかりになる

中国進出時には足がかりとなってくれる点も大きなメリットです。

以前の中国は「世界の工場」といって、安い人材を獲得するための位置づけとされていましたが、現在は経済発展が進んだことによって、世界経済の中心地のひとつとなりつつあります。そのため、日本企業においても今後、中国進出が必要となる場面も増えてくるでしょう。

また、社内に中国人人材がいることによって、中国進出を目指している企業にはプラスになると考えられます。中国の文化や考え方などが浸透し、中国人社員の人脈を活かせる可能性もあるでしょう。

無宗教の場合が多い

中国人は日本人と同様に無宗教の方が多いのもメリットのひとつと言えるでしょう。

外国人人材というと、中国人以外にベトナム人やインド人などの東南アジアが挙げられます。東南アジアでは優秀な人材が多い一方で、イスラム教やヒンドゥー教などの宗教を信仰している方が多く、宗教的な制約に理解が必要となる場面もあります。

その点、中国人であれば無宗教の方が多いため、宗教的な制約に気を遣わなくてもいいのが大きなメリットです。

特定技能中国人を採用するには

ここでは、特定技能中国人を採用する際の3つの方法についてご紹介します。

人材紹介サービスの利用

一般的なのは、人材紹介サービスを利用する方法です。

現在は、新型コロナウイルス感染症の影響により、現地からの採用は困難となっていますが、往来が再開されることによって現地の優秀な人材紹介が受けられるでしょう。

また、日本国内においても多くの中国人が在留しており、転職を希望している方や留学生などの紹介も期待できます。なかでも、はじめて外国人材を採用する企業の場合は、在留資格や採用手続き、日本文化の教育・研修などの相談ができる紹介会社を選ぶと安心できるでしょう。

就労ビザは種類によっても在留期間が異なり、違反した場合は不法就労となるため、注意が必要です。とくに、はじめて雇用する際は、事前にしっかりと制度について確認しておきましょう。

求人広告の掲載

続いては、中国人向けのメディアに求人広告を掲載する方法です。

この場合、掲載料がかかるだけであるため比較的コストが抑えられます。一方、紹介会社を介しているわけではないため、条件に合った人材に出会えない可能性も十分に考えられます。

また、在留資格や採用手続きなどはすべて自社でおこなわなければならないため、はじめて採用する企業ではオススメできません。

自社ホームページで直接採用

最後は、自社のホームページで直接採用をかける方法です。

3つのなかでももっともコストがかからない方法である一方、手続きに関してはすべて自社でおこなわなければならないため、手続きに慣れていない場合はオススメできません。同じアジア圏であっても言語はもちろん、常識や文化の面でも日本と異なる部分もあるでしょう。これらの違いをあらかじめ理解しておかなければ、あとでトラブルになる可能性もあるため注意が必要です。

一方、すでにいくつか採用経験があったり、外国籍の社員がフォローに入ったりしてくれる体制であれば、スムーズに手続きが進められるでしょう。

まとめ|特定技能中国人は海外での働き口を求めている

今回は、特定技能中国人が日本で働きたい理由や、採用するメリット、採用方法についてご紹介しました。

中国では、大学卒業者であっても求人倍率が下回っていることから、海外で働き口を探している方も多いのが現状です。なかでも日本は、中国と比較すると賃金が高いうえ、清潔で治安がよく、日本文化へのあこがれから日本企業で働きたいと考える中国人も多くいます。

中国人を採用するメリットとしては、無宗教で意欲的かつ向上心があり、中国進出時には足がかりとなってくれるといった点が挙げられます。

採用方法は、人材紹介サービスを利用したり、求人広告や自社ホームページで直接採用したりする方法が一般的です。とくに、はじめて採用する場合は、採用手続きや研修などの相談にのってくれる人材紹介サービスを利用するのがオススメです。

【参考記事】

外国人採用サポネット 中国人採用ポイントや注意点は?雇用のメリットや就職事情を解説!

https://global-saponet.mgl.mynavi.jp/know-how/4838

技能実習生.jp 中国人の技能実習生と上手に付き合う方法とは?

https://xn--rbtx3nwrr97jxmb.jp/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%AE%9F%E7%BF%92%E5%88%B6%E5%BA%A6/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%8A%80%E8%83%BD%E5%AE%9F%E7%BF%92%E7%94%9F%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%9D%A5%E3%82%8B%EF%BC%9F%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A/

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