バングラデシュ人の特徴とは?特定技能制度で外国人材を受け入れる!

現在、バングラデシュはIT大国として注目を集めています。そのため、IT業界のなかには、バングラデシュ人を特定技能として受け入れを検討している企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、特定技能におけるバングラデシュ人の特徴や受け入れ方法、注意点について解説します。これから、バングラデシュ人の受け入れを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

特定技能におけるバングラデシュ人の特徴

ここでは、バングラデシュ人の特徴や魅力についてご紹介します。

世界有数の人材送出国

バングラデシュは、世界でも有数の人材送出国と言われています。バングラデシュが世界有数の人材送出国となった理由は、以下の3つです。

  • 人口が多い
  • 人口のわりに仕事が少ない
  • 人口のボリュームゾーンが20代から30代の働き盛り

バングラデシュは世界で8番目に人口が多いとされています。そのうえ、世界でもっとも人口密度が高く、人材数のほうが仕事量より多いことが主な原因です。そして、人口のボリュームゾーンが20代から30代が多く、各国で求められている若い労働者が豊富であることも理由のひとつと言えるでしょう。

また、バングラデシュ人の多くは、イスラム教の信者です。しかし、比較的温厚なムスリムであることから、宗教上の儀式も厳格ではありません。そのため、就労先の国でも文の違いを柔軟に受け入れられるでしょう。

バングラデシュ人の魅力

バングラデシュ人には、大きく分けて3つの魅力があります。

  • 言語習得が得意
  • 親日
  • 環境適応力が高い

バングラデシュの母国語では、多くのアルファベットを使用することから、どのような言語であっても発音がうまく、習得も早いといった特徴があります。また、日本のように近代化しつつも、伝統的文化はしっかりと残っていることに憧れを抱き、日本で学びたいと考える方が多いようです。

さらに、バングラデシュ人は多くの国で人材派遣をおこなっていますが、ほとんどの方が現地での環境に適応しています。どのような環境でも柔軟に対応できる点は大きな魅力と言えるでしょう。

現地のバングラデシュ人を特定技能で受け入れる方法

ここでは、現地のバングラデシュ人を特定技能で受け入れる方法についてご紹介します。おおまかな流れは以下のとおりです。

  • 要求書の提出・送付
  • 雇用契約締結
  • 在留資格認定証明書交付申請・交付・送付
  • 査証申請・発給
  • エミグレーション・クリアランス・カード取得手続き・発行
  • 入国・就労開始

まず、日本の受け入れ企業が駐日バングラデシュ大使館に、申請人の詳細が入った要求書を提出します。駐日バングラデシュ大使館より、認証された要求書が送付されると、受け入れ企業と申請人の間で雇用契約の締結が可能です。

契約を結ぶと、受け入れ企業は地方出入国在留管理局に、在留資格認定証明書の交付申請をおこないます。無事に交付されると、申請人へ忘れずに送付しておきましょう。

ここからは、申請人が手続きをおこないます。在バングラデシュ日本国大使館に査証申請をし発給されると、バングラデシュ人材雇用研修局にエミグレーション・クリアランス・カードの取得手続きをおこないます。無事に発行されると、いよいよ特定技能として入国が可能です。

入国後は、生活における言語習得の支援やオリエンテーション、交流促進支援や相談・苦情の対応などのサポートをする必要があります。申請人は、生活オリエンテーションを受講し、住民登録や給与口座開設、住居を確保しなければなりません。

一方、送り出し機関を介す場合は、認定送り出し機関へ認証済み要求書を送付したり、承認レターを受け取ったりする必要があるため注意しておきましょう。

*参考 バングラデシュ特定技能外国人に係る手続の流れについて

日本のバングラデシュ人を特定技能で受け入れる方法

ここでは、日本のバングラデシュ人を特定技能で受け入れる方法についてご紹介します。おおまかな流れは以下のとおりです。

  • 雇用契約締結
  • 在留資格変更許可申請・許可
  • 在留資格と雇用主の変更報告
  • 就労開始

日本に在留するバングラデシュ人を受け入れる場合は、まず日本の受け入れ企業と申請人の間で雇用契約を締結します。これで、受け入れ企業がおこなう手続きは以上です。

一方、申請人は地方出入国在留管理局にて、在留資格変更許可申請をおこないます。変更許可が下りると、駐日バングラデシュ大使館に在留資格の変更や雇用主が変更した旨を報告します。

これらすべての手続きが終わると、特定技能として就労可能です。就労開始すると、受け入れ企業は報酬が適正価格であることや、支援計画の進捗などが記載された書類を作成し、定期的に報告する必要があります。

*参考 バングラデシュ特定技能外国人に係る手続の流れについて

特定技能でバングラデシュ人を受け入れる際の注意点

バングラデシュ人を採用することによって、優秀な人材獲得のチャンスがあり、日本語の習得が早いといったメリットがあります。しかし、採用する際は注意点についても把握しておかなければなりません。ここでは、特定技能でバングラデシュ人を受け入れる際の2つの注意点について解説します。

まずは、習慣やマナーの違いを考慮することです。上記でもご紹介したように、バングラデシュ人はイスラム教の信者が多いため、宗教上、飲食できなかったり1日に数回お祈りをしたりする時間があります。

一方で、バングラデシュ人はムスリムの穏健派であることから、適応力も高く、日本の文化にも自然に対応できると考えられます。このような特徴から、あまりにも神経質になりすぎる必要はありませんが、許容する姿勢は持っておくようにしましょう。

続いては、キャリアパスや教育内容を明確に示すことです。バングラデシュ人をはじめとする多くの外国人は、終身雇用制度に馴染みがありません。そのうえ、ハングリー精神が強い傾向にあります。

とくに、低所得者から中間富裕層までの学生は、小学校卒業と同時に塾や家庭教師を付けて本格的に勉強を開始します。バングラデシュ内でトップレベルのダッカ大学コンピュータサイエンス学部には、定員60人に対し約8万人の受験者が集まり、合格率は0.07%の非常に狭き門です。

こういった過酷な受験を通過し大学に入学する学生は、ハングリー精神が非常に強く、勉強熱心な方がほとんどです。常に慣れたところにいるよりも、より待遇のいい企業や、さらに高いスキルが学べる企業を探して転職してしまう可能性もあるでしょう。

そのため、今後はどのようにキャリアアップしていき、どういった教育や経験ができるのかを明確に提示してあげることが重要です。キャリアパスについても、日本独特の思考の文化は通用しません。なにごとも、わかりやすく提示してあげることを意識しておきましょう。

まとめ|バングラデシュ人は言語習得が得意で親日

今回は、特定技能におけるバングラデシュ人の特徴や受け入れ方法、注意点について解説しました。バングラデシュでは、人口が多い割に仕事が少なく、20代から30代の働き盛りにボリュームゾーンが集中していることから、世界でも有数の人材送出国と言えます。

そのうえ、言語習得を得意とし親日で、環境適応力が高いのも魅力のひとつです。現地のバングラデシュ人を受け入れる流れとしては、雇用契約締結後に在留資格認定証明書交付申請・交付・送付をおこない、査証申請・発給を受ける必要があります。

そして、エミグレーション・クリアランス・カード取得手続き・発行されると、入国となります。一方、国内から受け入れる流れは、雇用契約締結後に在留資格変更許可申請・許可を受けたのち、在留資格と雇用主の変更報告をおこなうと就労が可能です。

バングラデシュ人を受け入れる際の注意点としては、習慣やマナーの違いを考慮したうえで、キャリアパスや教育内容も明確にしておきましょう。

【参考記事】

Global HR Magazine バングラデシュ人の可能性を知って欲しい!バングラデシュ国営送出機関アリフルさんのお話。

https://global-hr.lift-group.co.jp/77

特定技能ビザ&登録支援機関相談センター 【バングラデシュ】特定技能外国人を国内外から受け入れる際の流れを解説

https://samurai-law.com/tokutei/column_tokuteigino/tokutei03/

JITICO 国際部 バングラディッシュ事情のご案内

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外国人採用サポネット バングラデシュ人採用のポイントは?特徴・注意点をご紹介!

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