特定技能は日本国内で人手不足になっている業界において、外国人材を受け入れて人手不足を解消できるように認められた在留資格です。日本国内ではさまざまな国から外国人材を受け入れており、企業側も積極的に外国人材を採用して一緒に業務に取り組んでいます。
今回はその中でもウズベキスタンからの外国人材の受け入れについて解説するため、外国人材の受け入れを検討している企業などは参考にしてみましょう。
目次
特定技能でウズベキスタンから外国人材を受け入れる
特定技能でウズベキスタンから外国人材を受け入れる方法はさまざまあり、受け入れ方法として代表的なのは以下の3つです。
- 送り出し機関を活用して採用する
- 直接ウズベキスタン外国人材と契約する
- 技能実習から特定技能に移行する
採用を検討しているウズベキスタン人がウズベキスタン在住か日本在住かによっても、受け入れ方法などは異なる点は注意しましょう。それぞれの受け入れ方法について解説するため、企業にとってどの方法が適しているかについての判断基準です。
送り出し機関を活用して採用する
採用を検討している外国人材がウズベキスタン在住の場合、送り出し機関を活用して採用します。送り出し機関とはウズベキスタンから日本へ特定技能で業務に従事する際の、さまざまな手続きを担当している機関です。
たとえば日本で特定技能で働くのを希望している外国人材の確保、人材教育、企業の希望に合った外国人材のマッチングなどを担当しています。ほかにも特定技能で受け入れの際に必要になる書類作成なども担当しており、コミュニケーションを取りながら進めるのが大切です。
送り出し機関はウズベキスタン政府が公認している機関を利用して、手続きにおいて問題が発生しないようにしましょう。
直接ウズベキスタン外国人材と契約する
日本在住のウズベキスタン外国人材であれば直接労働契約を結んで、自分たちで独自の採用もできます。注意点としては特定技能として採用する場合、在留資格特定技能を持っているかを確認する点や、特定技能で受け入れに必要になる各種書類の準備を自分たちで進めなければなりません。
直接ウズベキスタン外国人材と契約するメリットは送り出し機関を利用しないため、送り出し機関に支払う費用が発生しないので採用コストを抑えられます。
ただし、受け入れ企業側で特定技能で受け入れに必要になる書類をすべて対応するのは困難であり、特定技能での受け入れを総合的にサポートしてくれる登録支援機関の活用が一般的です。
技能実習から特定技能に移行する
技能実習から特定技能に移行する方法では、すでに日本で業務に従事している人材を移行させます。技能実習からの移行は、多くの業界で特定技能を受け入れる際に多く使われており、日本での生活に慣れているのに加えて、同一企業で従事するなら業務内容についても理解しているのがメリットです。
ほかにも技能実習からの移行であれば、本来必要になる特定技能試験も免除されるのでスムーズな移行ができます。企業によっては技能実習生として外国人材を受け入れて、移行できる資格を得た時点で外国人材の希望を聞いて特定技能に移行しているケースも少なくありません。
技能実習から特定技能の移行は、地方出入国管理局に必要書類を提出して、在留資格の切り替えが必要です。
特定技能でウズベキスタン人を受け入れる際の注意点
特定技能でウズベキスタン人を受け入れる際の注意点はさまざまあり、注意点について理解しておかなければ思わないトラブルなどに発展します。また、注意点について把握せずに業務に従事させていると営業停止や、外国人材の受け入れが認められなくなる可能性もあります。
特定技能でウズベキスタン人を受け入れる際の注意点として、以下の3点が挙げられるのでしっかりと把握しておきましょう。
- 特定技能で定められている労働基準などを守る
- ウズベキスタンの文化を尊重する
- 日常生活などもサポートする
それぞれの注意点について解説するため、外国人材の受け入れ検討しているならオススメです。
特定技能で定められている労働基準などを守る
特定技能で定められている労働基準を守るのは大前提であり、守れていないと判断された場合は罰則対象になります。労働基準とは外国人材を日本人と同等以上の労働環境の提供を指し、労働時間や休憩時間・給与などが対象です。
特定技能で雇用している外国人材は36協定に同意して労働基準監督署に提出すれば、法律に認められている範囲で日本人と同じように残業しても問題ありません。ほかにも外国人材が日本で特定技能で働いている場合、日本人と同じように労働基準法が適用されます。
労働基準法に違反している労働時間を設定していたり、ハラスメントなどのコンプライアンス違反は認められません。
ウズベキスタンの文化を尊重する
日本とウズベキスタンでは文化が違っているため、お互いに文化を尊重して普段からコミュニケーションを取って理解できるようにします。ウズベキスタンの文化としてはイスラム教が生活基盤として考えられている側面もあり、イスラム教の考え方などについては尊重するのが大切です。
たとえば、イスラム教ではアルコールや豚肉が禁忌に定められているため、一緒に食事をしたり、差し入れをしたりする際には気を付けるようにしましょう。反対に、日本文化についてもウズベキスタン人に教えておかなければ、取引先などによっては礼儀ができていないと思われてしまいます。
お互いの文化を尊重しながら歩み寄って、どうすればお互いが気持ちよく仕事や日常生活が送れるかについて考えます。
日常生活などもサポートする
ウズベキスタンから特定技能によって日本で業務に従事していると、日常生活でも困ってしまうケースは少なくありません。受け入れ企業は仕事面だけをサポートすればいいと考えるのではなく、日常生活もサポートするのが気持ちよく仕事に取り組んでもらうには重要です。
日本で生まれ育っている日本人にとっては当たり前の光景であっても、外国人からすれば見たことない景色であるケースもあります。これくらいはサポートしなくても大丈夫と判断するのではなく、普段から受け入れ企業は外国人材に困っていることがないか聞くようにしましょう。
日本人であっても仕事をしているとわからないことや不安に思うことがあるため、外国人材にはとくに注意してコミュニケーションを取ります。
特定技能でウズベキスタン人を採用する手続き
特定技能でウズベキスタン人を採用する手続きは、最初に在留資格特定技能に資格を持っている外国人材を見つけるところから始まります。また、ウズベキスタン在住の外国人材を雇用するか、日本国内に在住している外国人材を雇用するかによっても採用手続きが違うのは理解しておきましょう。
先述したようにウズベキスタン在住なら送り出し機関の利用が必要であり、国内在住であれば直接契約によって雇用できます。特定技能で受け入れを進める際には地方出入国在留管理局、登録支援機関に各種手続きを確認しながら進めるようにしましょう。
外国人材の受け入れを計画してから実際に受け入れまでには時間が必要になるため、中長期的な計画としてできるだけ早めの行動が大切です。
まとめ｜特定技能でウズベキスタン人の受け入れを進めよう！
特定技能でウズベキスタン人の受け入れを進めれば、企業で困っている人手不足について解決できるかもしれません。外国人材は高い意欲と好奇心を持っている人材も多いため、積極的に業務を指導すると大きく成長してくれるケースもあります。
受け入れ企業はさまざまな手続きをして外国人材を受け入れますが、外国人材の受け入れは企業にとってもさまざまなメリットをもたらしてくれます。しっかりと特定技能の内容について理解して、積極的にウズベキスタン人の受け入れを進めるのがオススメです。
【参考記事】
出入国在留管理庁 ウズベキスタンに関する情報
https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri06_00111.html
ウズベキスタン政府認定送出し機関 REIWA
https://uzbekistan-reiwa.jp/
ADVANT OUR ウズベキスタンの文化
https://www.advantour.com/jp/uzbekistan/culture.htm
Uzbek Friends ウズベキスタンの伝統と習慣
https://uzbek.jp/outline/traditional/
