特定技能でラオス人を受け入れるには?ラオス人の特徴や受け入れ方法を解説

近年、特定技能としてさまざまな外国人が就労しており、ラオス人も例外ではありません。ラオス人とはあまり馴染みがないと感じている方も多いかもしれませんが、実は日本人とよく似た国民性を持っているのが特徴です。

そこで今回は、特定技能におけるラオス人の受け入れ状況や特徴、受け入れ方法について解説します。これから、ラオス人の受け入れを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

特定技能でのラオス人の受け入れ状況

ここでは、特定技能でのラオス人の受け入れ状況について、国籍・地域別や産業分野・業務区分別にご紹介します。

国籍・地域別割合

まずは、国籍・地域別の割合からご紹介します。2022年12月末時点での出入国在留管理庁の調査によると、もっとも多いのがベトナムで7万7,135人、全体の58.9%を占めていることがわかります。続いて、インドネシアでは 1万6,327人、全体の12.5%の割合です。

そして、フィリピンが1万3,214人で10.1%、中国は8,882人で6.8%、ミャンマーは5,956人で4.5%となっています。さらに、カンボジアが2,666人で2.0%、タイは2,580人で2.0%、ネパールは2,340人で1.8%となりました。残りの1.4%はその他に分類され、1,815人のうち、ラオス人127人が含まれています。

*参考 特定技能在留外国人数

産業分野・業務区分別割合

続いて、産業分野・業務区分別の割合をご紹介します。同じく2022年12月時点での出入国在留管理庁の調査によると、もっとも多く受け入れているのが飲食料品製造業の4万2,505人で、全体の32.5%にあたります。続いて、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業が2万7,725人で、全体の21.1%の割合です。

そして、農業が1万6,459人で12.6%、介護は1万6,081人で12.3%、建設は1万2,768人で9.8%となりました。さらに、外食業が5,159人で3.9%、残りの7.8%を占める1万218人はその他に分類されます。

また、ラオスだけでみると農業に86人、飲食料品製造業に19人、素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業に14人となりました。そのほか、建設に4人、介護に3人、外食業に1人が特定技能として就労しています。

*参考 特定技能在留外国人数

ラオス人の特徴

ラオス人は、日本人と国民性が似ていることから、一緒に働きやすいといった特徴があります。外国人の雇い入れに不慣れな企業では、感性の似ている外国人を受け入れるのがオススメです。ここでは、ラオス人の特徴についてご紹介します。ラオス人の主な特徴は、以下の4つです。

  • 仏教徒が多い
  • まじめかつ粘り強い
  • 組織を大切にしている
  • 比較的おとなしい

まず、ラオスは仏教徒が多い国として有名です。日本でも仏教は馴染みがあるうえ、宗教上の食事などによる細かい制限もありません。日本人の礼儀や心得などは仏教から来ているものも多いことから、仏教を信仰しているラオス人ともわかり合えることが多いでしょう。

また、まじめでありながら粘り強い点も特徴のひとつです。ラオスは発展途上国ですが、女性は先進国並みに活躍しており、男女関係なく向上心が高い傾向にあります。常に学びの姿勢を持っており、モチベーションを維持しつつ働けるため、仕事を覚えるのも早いでしょう。

そして、個人よりも組織を大切にする方が多い傾向にあります。日本人においても同様で、個人の主張を貫き通すのではなく、目上の方を敬い、協調性を重視しています。そのため、人間関係でのトラブルは発生しにくいといえるでしょう。

さらに、比較的おとなしい性格の方が多いのも特徴です。組織を大切にし、あまり自己主張をしないといった国民性であるため、仕事においてはまじめにコツコツと働く傾向にあります。

しかし、あまりにおとなしいと、指示が通っているのかきちんと理解しているのかわからないこともあります。密接なコミュニケーションを必要とする職種では、デメリットに感じることもあるかもしれません。

特定技能でラオス人を受け入れる方法

特定技能制度を利用して外国人を受け入れる場合、国ごとによって手続き方法が異なります。ラオスでは受け入れに関する手続き方法が明確に定められていません。ここでは、特定技能として受け入れる際のおおまかな流れについてご紹介します。

現地から受け入れる場合

現地から受け入れる場合のおおまかな流れは、以下のとおりです。

  • 人材募集
  • 雇用契約締結
  • 在留資格認定証明書交付申請・交付
  • 査証申請・発給
  • 入国・就労開始

まずは、直接求人募集に申し込んだり、民間の職業紹介事業者へ求職依頼をおこないます。採用したい人材が見つかると、雇用契約を締結します。このときに、事前ガイダンスや健康診断の受診が必要であることを、伝えておきましょう。

続いて、地方出入国在留管理局にて在留資格認定証明書の交付申請をおこないます。証明書を交付するには審査があり、審査に通ると受け入れ企業宛に証明書が送付される仕組みです。無事に証明書が送付されると、査証申請をおこないます。査証申請時にも審査があり、審査に通ると発給されます。

そして、在留カードが交付されるといよいよ入国です。入国後は、生活オリエンテーションを受講し、住民登録や給与口座の開設、住宅の確保などを遅延なく実施するようにしましょう。これらの手続きがすべて完了すると、特定技能として受け入れ企業で就労が可能となります。

日本国内から受け入れる場合

上記では、現地から受け入れる流れについてご紹介しましたが、日本国内から受け入れる際は、手続きの方法が異なります。日本国内から受け入れる場合のおおまかな流れは、以下のとおりです。

  • 人材募集
  • 雇用契約締結
  • 在留資格変更許可申請・交付
  • 就労開始

まずは、同じように求人募集に直接申し込むか、ハローワークや民間の職業紹介事業者に求職依頼をおこないます。採用したい人材が見つかると、雇用契約を締結します。このときも、事前ガイダンスや健康診断の受診が必要であることを説明しておきましょう。

受け入れ企業がおこなう手続きは以上です。ここからは、本人による手続きが原則となります。地方出入国在留管理局にて在留資格変更許可申請をおこないます。資格変更をおこなう際は審査があり、審査を通過することによって在留カードが交付される仕組みです。

在留資格が変更されると、生活オリエンテーションを受講し、住民登録や給与口座の開設、住宅の確保などを遅延なくおこなうようにしましょう。これらの手続きがすべて完了すると、特定技能として受け入れ企業で就労が可能となります。

まとめ|ラオス人は日本人と似た国民性を持っている

今回は、特定技能におけるラオス人の受け入れ状況や特徴、受け入れ方法について解説しました。現時点でのラオス人の受け入れ人数は127人で、主に農業を中心に働いています。

ラオス人は、仏教徒が多いうえ、まじめで粘り強く組織を大切にする心を持った、おとなしい性格が特徴です。仏教は日本でも馴染みがあり、まじめで組織を大切にする点は日本人の国民性とも似ています。

また、ラオスでは特定技能の受け入れに関する手続きが明確に決まっていません。一般的には、現地から受け入れる場合、雇用契約を締結したのち、在留資格認定証明書交付申請・交付をおこないます。そして、査証申請・発給すると、入国・就労開始といった流れです。

一方、日本国内から受け入れる場合は、雇用契約締結後に在留資格変更許可申請・交付がおこなわれると就労開始となります。ただし、国によって独自の手続きが必要となる場合もあるため、ラオスでの受け入れ手続きが定められた際には確認しておきましょう。

【参考記事】

出入国在留管理庁 特定技能在留外国人数の公表

https://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri07_00215.html

ラオス人材育成事業協同組合 

https://www.jlhrdbc.jp/

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