技能実習生の数がダントツで多い 「ベトナム人技能実習生」。その反面、失踪・危険行為などのトラブルも絶えません。
実際のベトナム人って本当に 「勤勉でまじめ」なの？失踪やトラブルって起きやすい？そんなリアルな疑問を徹底解説していきます！
目次
●ベトナムの基本情報
| 正式名称：ベトナム社会主義共和国 |
| 面積：32万9,241平方キロメートル |
| 人口（2020年、越統計総局）：約9,762万人 |
| 首都：ハノイ |
| 民族：キン族（越人）約86％、他に53の少数民族 |
| 言語：ベトナム語 |
| 宗教：仏教、カトリック、カオダイ教他 |
| 気候：北部ー夏季は猛暑・冬季は寒い 南部ー年間を通して温暖な気候 |
①ベトナム経済について
実は、2020年ベトナム経済は東南アジアで一番成長を遂げた国であるといわれています。
☆2020年7～9月期の実質国内総生産（GDP）はコロナに負けずプラス成長を維持
☆20年中に名目GDPでシンガポールなどを上回る見通し
☆ベトナムの10月の輸出額は267億ドル（約2兆8千億円）と前年同月に比べ9.9%増加
●ベトナムは地域によって性格が異なる？
ベトナム人は、縦に長く伸びる地形から 北部・中部・南部によって性格や国民性が異なります。
性格が地域によって異なる背景は、気候による食べ物の量やその土地の役割や名所が関係しているといわれています。人口も多いため、地域によってより顕著に国民性が表れています。
①北部の国民性「忍耐的・真面目・内気」
北部は、首都であるハノイを中心とした大都市圏があり、東部には港湾地帯ハイフォンが有名です。役所などが集まる政治都市でもあります。
基本情報でも先述したとおり、ベトナム北部は、夏は暑く冬は寒かったため南部と比較し食べ物に恵まれず、我慢してきた人々でもあります。
更に、人々はその勤勉性や忍耐力を活かしハノイを政治の都へと発展させ様々な著名人を輩出したといわれています。
しかし、一方で内気で恥ずかしがりやな傾向もあるといわれています。
②中部の国民性「現実主義・新進気鋭・能動的」
中部は、ダナンをはじめとした都市圏があります。写真のように近年急発展を遂げており企業進出やリゾート開発が進みつつある観光都市でもあります。
しかし、中部のほとんどがのどかな田舎地域なため以前は穏やかな性格を持っています。
そんな中部の若者の目標は「中心都市の良い職に就職し家族を助けること」です。そのため若者は一般的に新進気鋭で能動的な性格を持つ側面もあります。
③南部の国民性「おおらか・オープン・短気」
南部はホーチミンを主要都市におく地域です。先述したように南部は年間を通して寒暖差が少なく穏やかであるため、実り豊かな商業都市として大きく発展していきました。
そのため、堅実な北部の人と異なりその日その日の楽しさを優先し、我慢が苦手なおおらかで短気な性格が多い傾向があります。
商売人気質もあるので、おおらかで人見知りせず人懐っこい性格を持つのが南部地域の人でもあります。
●ベトナムの宗教観は日本に似ている？
ベトナムの人口のうちおよそ73.2%が、無宗教です。ベトナム政府の調査によれば、無宗教以外の宗派構成は仏教（大乗仏教）12.2%、続いてカトリック6.8%。カオダイ(新興宗教)４.8％、プロテスタント1.5％、ホアハオ教１.4％、その他わずかなヒンドゥー教やイスラム教が存在します。（上記文章ではなく円グラフにする！）
一見無宗教が多く、日本の宗教と類似しているようには見えませんが、ベトナム人は自身を【仏教徒】だとはっきり言えるほど信仰の熱い信者が少なく、願掛けにお寺に行く程度の人が多いといわれています。
また、ベトナムは中国の儒教の影響も歴史的に大いに受けており、仏教と儒教が混合している面も見られます。一般的に葬儀や法事も儒教の形式で行います。
●ベトナム技能実習生の良い評判
そんな性格を持つベトナム人が、日本でベトナム人技能実習生として働くことで「勤勉かつ真剣に」働いてくれるケースも多数あります。
①一生懸命努力するベトナム人の姿
とある実習実施者（職種：鉄骨とび）の方は、日本人外注だと仕事のスキルが育たないためベトナム人実習生を受け入れたそうです。
いざ来てみると、一生懸命やってくれるし、本当にベトナム実習生が来てくれて良かったと思います。これは働き手を確保できるからというよりは、彼らが本当に優しくていい子だからです。
【シリーズ】建設業の外国人材受け入れ「偏見を持たれることがあっても、それでもうちは技能実習生が来てくれて本当に良かった」
ベトナム実習生の一生懸命勉強し働く姿が実習実施者や組織の姿勢・環境を変えたケースです。
●ベトナム技能実習生の良くない評判・特徴
良い評判がある反面、ベトナム技能実習生及び技能実習制度にはあまりよくない評判や特徴も存在します。今回は、分析データや事例を用いてベトナム技能実習生のリアルも紹介します。
①ベトナム人の失踪数はワースト１
| 技能実習生国別失踪数 | 平成29年度失踪数 |
|---|---|
| 総数 | 7089 |
| ベトナム | 3751 |
| 中国 | 1594 |
| カンボジア | 656 |
| ミャンマー | 446 |
| インドネシア | 242 |
| その他 | 400 |
グラフから見られる通り、技能実習生の失踪数の約半数以上がベトナム人技能実習生であることが分かります。一人当たりの技能実習生失踪数で比較してもベトナムがワースト１になります。
②ベトナム人のマナー違反や迷惑行為も
更に、ベトナム人技能実習生が日本で暮らす際にこのような困った行為をしていることも指摘されています。Yahoo知恵袋のお悩み相談にはこんなことが寄せられています。
一般的にベトナム技能実習生への被害や悩み事にフォーカスが当てられがちですが、日本人労働者もベトナム人との文化の違いや性格の不一致で悩んでいることも多いようです。
③ブローカーが多いベトナム技能実習制度
技能実習制度の脆さが特に浮き彫りになりやすいのがベトナムの技能実習制度であるともいわれています。
特に、ベトナムの若者は悪質な労働仲介業者、通称ブローカーに騙され多くの被害にあっています。ブローカーは、彼ら若者が無知であることをいいことにありもしないビザを偽装しお金を巻き上げ入国させます。
〇ブローカーが，「短期滞在ビザで入国して，すぐに長期ビザに切り替えて日本で3年間仕事ができる」と甘い言葉で誘い，高額な手数料を要求する。当該業者にいわれるがまま，3億ドンを支払い，観光客になりすまして訪日したものの，仕事がなく，借金だけが残った。
〇手付金や毎月の教育訓練費を何千ドルも支払い，何ヶ月も待ったにもかかわらず，受入企業が決まらず，訪日できない。会社に要求しても，十分な返金が行われない。
●ポストベトナムはミャンマー技能実習生？
●まとめ
☆ベトナム技能実習生の数は国別で第1位
☆ベトナム経済は現在急成長中
☆ベトナム人の性格は地域によって異なる
☆ベトナム人は無宗教が多いが、宗教観は似ている
☆ベトナム技能実習生の失踪数と一人当たりの失踪率はワースト１
☆ベトナム技能実習生が雇用者の姿勢や意識を変えることも！
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