技能実習生の受け入れで、近年日本で注目を集めているミャンマー人技能実習生ですが、なぜミャンマーが人気なのでしょうか?今回はその特徴とその人気の理由を独自の目線で徹底解説します!
また受け入れする際の手続きやコストについてもご紹介します!
目次
●ミャンマーの基本情報
正式名称:ミャンマー連邦共和国 |
面積:68万平方キロメートル(日本の約1.8倍) |
人口:5,141万人(2014年9月(ミャンマー入国管理・人口省発表)) |
首都:ネーピードー |
民族:ビルマ族(約70%)、その他多くの少数民族 |
言語:ミャンマー語 |
宗教:仏教(90%)、キリスト教、イスラム教等 |
●ミャンマーにおける技能実習制度
まずは、ミャンマーにおける技能実習制度について見ていきたいと思います。そもそも技能実習制度について詳しく知りたい!という方は、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
ミャンマーからの日本への技能実習生の送り出しについては、2013年から解禁されました。ベトナムや中国などの他国も合わせた技能実習生全体の送り出し人数に対するミャンマー人技能実習生の割合はまだ少なく、これからの日本国内でのミャンマー人技能実習生の活用が期待されています。
また、下図の「日本在留ミャンマー人の推移」を見ると、在留ミャンマー人はここ数年の間急激に増加しており、技能実習1号/2号/3号で来日するミャンマー人も右肩上がりで増加していることから、今後のミャンマー人技能実習生の活躍に期待が集まっていることが伺えます。
●ミャンマー人技能実習生の特徴
●日本語の習得が早い
まず、ミャンマー人技能実習生は「日本語の習得が早い」という特徴があります。実は、ミャンマーの言語であるビルマ語の文法は日本語に類似しており、ミャンマー人技能実習生は他の国の技能実習生に比べて日本語の文法を学ぶ難易度が低くなっています。
例えば、英語の場合は文法が「主語+動詞+目的語」の順番になっているため、「私はラーメンが好きです。」という文章を、順番を入れ替えて「I ramen like」ではなく、「I like ramen」とする必要があります。しかし、ビルマ語の場合は日本語と同様に文法が「主語+目的語+動詞」の順番になっているため、英語などの言語を学習する時と比べ、文法の学習がしやすいのです。
また、ミャンマーでは日本に興味を持つ人が急激に増えているため、日本語を勉強する人も日々増えてきています。2019年12月に行われた第2回日本語能力試験という日本語試験のミャンマー人受験者は前年に比べ78%も増加しました。ベトナム16%、フィリピン24%、インドネシア39%、中国12%と他の国を見てもミャンマーの増加率が異常に高いことから、ミャンマー人の日本語学習に対する積極性が読み取れます。
●日本の職場に馴染みやすい
ミャンマー人技能実習生は日本の職場に馴染みやすいという特徴もあります。その理由の一つとして、ミャンマー人の人柄が日本での技能実習に向いているということが挙げられます。ミャンマー人はおっとりしていて優しく、親切な性格です。またとにかく真面目であることからも技能実習に向いてた性格であると言えるでしょう。
また、ミャンマー人の約85~90%が仏教徒であり、日本人と同じ仏教的な感覚があることからも、日本人との親和性が高いといわれています。
実は、ミャンマー人技能実習生の失踪数はベトナムや中国などの他の国よりも低くなっています。法務省のデータなどを参考に見てみると平成29年時点での技能実習生の失踪者数は以下のようになっています。
技能実習生の国別失踪者数(平成29年時点)
国 | 失踪者数 |
---|---|
ミャンマー | 446 |
ベトナム | 3,751 |
中国 | 1,594 |
カンボジア | 656 |
インドネシア | 242 |
●日本での労働意欲が高い
ミャンマー人技能実習生はミャンマー国内における賃金の安さから、日本での労働意欲が高い傾向があります。ミャンマー国内で働くよりも多くの収入を得ることができるため、日本で働くことを大きなチャンスだと捉える人が多いのです。以下は国別の平均収入の比較表となりますが、ミャンマーの平均年収はフィリピンやインドネシアの3分の1程度ととても低いのが分かると思います。
国 | 平均年収 |
---|---|
ミャンマー | 128,599.43円 |
フィリピン | 401,547.30円 |
ベトナム | 264,916.92円 |
バングラデシュ | 202,338.12円 |
インドネシア | 422,406.90円 |
また、ミャンマーでは技能実習生になりうる若年層が多く、15歳から24歳の若者が全人口に占める割合は日本が9.3%なのに対してミャンマーでは18.1%となっています。(データ提供元:United Nations)
人口が多かったとしても技能実習生になりうる若者が少ないと、それだけ優秀な技能実習生も少ない可能性があるのでこういったデータも参考にしてみてください。
●ミャンマー人技能実習生の受け入れ
●受け入れの流れ
ミャンマー人技能実習生の受け入れに関しては、主に「受け入れ前の事前準備」と「技能実習生入国から配属まで」、「技能実習中(1・2・3号)と帰国」の三つの流れがあります。それぞれ企業側が行わなければならない手続きなどがあるのですが、そちらについては以下の記事で分かりやすく解説しているので是非ご覧ください。
●受け入れの費用
ミャンマー人技能実習生の受け入れ費用については企業や監理団体などによってばらつきがあります。
ジントルグループではミャンマー人技能実習生の受け入れ準備から入国後まで徹底したサポートを行っております。費用についても無料でご相談することができますので、いつでもお気軽にご連絡ください。
●まとめ
☆技能実習生全体の送り出し人数に対するミャンマー人技能実習生の割合はまだ少ない
☆ミャンマー人技能実習生は「日本語の習得が早い」
☆ミャンマー人技能実習生は日本の職場に馴染みやすい
☆ミャンマー人技能実習生は日本での労働意欲が高い
【参考記事】